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日記や旅の記録、映画や本の感想など

道中記〈二風谷 / 登別 / 白老〉

このたび思い立ってアイヌ民族資料館・博物館巡りをしてきました。

当記事は自分用のまとめであり、備忘録です。全ては私の個人的な感想です。

しかしながら、この記事を公開することによって、どなたかの興味のきっかけや参考になれば幸いです。

 

※2022/6/10 項目「わかさいも」追記

 

【ニㇷ゚タイ nip-ta-i 二風谷】

平取町立二風谷アイヌ文化博物館

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/

生活様式を仔細に紹介しています。なにより展示数が多い!イクパスイの展示は圧巻です。

特に、アットゥシや魚皮衣、蝦夷錦までを含む衣類が多く展示されています。GKのカバー裏を覗いたことのある人なら「見たことある!」となるのでは。 間近で見ると、布地・刺繍の細かさもさることながら、個々の違いも多くあり、いくら時間があっても足りない。ところどころ継ぎ当てがなされた衣類もあり、大事に着ていらしたことが伺えました。

こちらでは平取町二風谷の文化的景観解説シートが購入できます。単元ごとのシートでも購入できますが、シート全て丸々収容されているファイル一冊でも資料館の資料としては破格のお値段なので、伺った際にはぜひ。

 

■二風谷工芸館

https://biratori-kanko.jp/enjoy/nibutani-culture-center/

木彫り、刺繍、織り布の品々が展示されているとともに、一部購入することもできます。

案内してくださったお姉さんも刺繍をなさる方で、縫い途中の生地を見せてもらいました。布地に生まれつつある刺繍はとても力強く、美しかった。お姉さんはアットゥシ織りもされるようで、段階ごと(木の皮をはぐ、染める、織る)に講習があるようです。また伺って、お姉さんの織った布地と刺繍の一着を拝見したい!楽しくご紹介してくださってありがとうございました。

またこちらの工芸館では図録含む多くの資料・関連の書籍も置いてあり、館内では自由に読むことができます。樺太含む北方の民族の生活様式などをまとめた図録もあったので一読の価値あり。

 

■ほか

今回は伺えなかったのですが萱野茂さん創立の資料館もあります。沙流川の資料館もありますので二風谷ダム湖と併せてぜひ。

また、工芸館に向かう道々に建っているチセの中では、工芸の作り手さんが作業をなさっており、直接お話を伺うこともできました。

 

 

【ヌプㇽ・ペッ nupur-pet 登別】

知里幸恵 銀のしずく記念館

https://www.ginnoshizuku.com/

伺った日が知里幸恵さんの誕生日当日で、コンサートが催されるために通常展示は午前で終了しており(到着したのは午後だった)、展示を拝見することはできませんでした。が、席に余裕があるとのことでお招きいただき、知里幸恵さんのお誕生日のお祝いに参加しました。急遽にも関わらず、あたたかく迎えてくださり、一緒にお祝いをできたこと、大変嬉しく思います。

コンサートはソプラノとマリンバによる演奏。アイヌ神謡集の詩を歌にした曲と併せ、知里幸恵さんと同年に生誕の金子みすゞさんの詩も演奏され、終始和やかで素晴らしかったです。最後にはサプライズでハッピーバースデーが歌われ、会場の皆さんで知里幸恵さんの誕生日を祝いました。

こちらの記念館はボランティアの方々・有志の会で運営されています。暖かい雰囲気の素敵な館でした。

 

■アヨロ海岸 カムイエカシチャシ・カムイミンタラ

アヨロ海岸。アイ(弓矢)・オロオ(群在する)が略されアヨロと呼称されるようになったとか。灯台の立つ岬がカムイエカシチャシ、浜を挟んで向かいの少し開けた丘がカムイミンタラでした。いい海だった。

 

 

シラウオイ siraw-o-i 白老】

■ウポポイ 国立アイヌ民族博物館

https://ainu-upopoy.jp/facility/museum/

閉館間際の駆け込みで入ったので博物館のみ(入れてくださって本当にありがとうございました……)。ですが、展示内容と館内環境も含めて大変良いものでした。

展示内容は縄文時代からの歴史軸解説、生活様式の紹介、交易の歴史、知里幸恵知里真志保違星北斗をはじめとした文学作品の展示、そして現代を生きるルーツの方々を多く紹介されています。歴史と現代のバランスが良いので、はじめて知るためのイントロダクションとして行くにはとても良いと感じました。もし私が親を連れて行くなら、ここを選びます。

ただ、現在は新型コロナウイルス対策でチケットは前売り、入場は予約制になっています。この手続がけっこう面倒でわかりづらくハードル高いですが、これを乗り越えてでも行く価値ある。行ってほしい。行ってくれ。手続きなら代わりにするから。

資料館の眼前にはポロト湖が広がっており、景観もきれいです。

ただ、前述したように駆け込みだったので……(本当にすみません)、物議を醸したスケマキリについてや、様々疑問について質問する時間がありませんでしたね。近々また訪問します。

 

 

【エトセトラ etc. その他】

登別温泉

おそらくGKの師団メンツはここ滞在だったのでは?とのことで第一滝本館に宿泊。大変立派な温泉ホテルです。そして湯の種類がすごい。大浴場はさながら温泉のテーマパーク。湯あたりは柔らかいので、長く浸かっていることができます。めちゃくちゃ良いとこ。

すぐ裏手に地獄谷があり、夜も遊歩道はライトアップされているので散策にぜひ。月が出ていたら登別出身設定の彼にちなんで塹壕ごっこをしてください。私は友人に引かれました。

 

・クマ牧場

の ぼ り べ つ!と言えば?クマ牧場!!行ってきた。ロープウェイおりてすぐ、この春生まれたばかりの子熊ちゃんたちが遊んで昼寝していてかわいい。爪はしっかり獣してる。ヒグマはめちゃくちゃでかかった……人間のオリにも入って間近で見てきたけど、でか~~~以外の言葉が出ない。ヒグマの瞳をこんなに近くで見たのは初めてだよ(今後もそうであってくれ)。ガラス越しでも目の前で立ち上がられると「あ、だめだ」と肝が縮むので、まじで強い生き物ですね。森で会いたくないけど、森に居る姿を臨みたい気もある。キムンカムイの名の意味がわかる。

こちらにも小ぶりながらアイヌ資料館があります。ヒグマ博物館にはイオマンテを行った記録やヒグマと人間の文化背景なども掲載されていました。クッタラ湖は霧の向こうでした。

 

わかさいも本舗

道産子のDNA。インターのわかさいも(道民友人曰くの呼称)に寄れたので、あげたてのいもてんを食べることができました。あちあちで美味しかった~。あと、ちょいす(回転寿司)にも行くことできたのでこの旅の食はわかさいもに支えられていたと言っても過言ではない。ケーキも美味しかったです。近所に欲しい。

 

 

 

最後に、今回も旅ゆく私の命を支えてくれたセイコーマートに感謝して。

ホットシェフ万歳。セコマブランド万歳。北海道万歳。

ありがとうございました。

 

 

※記載に誤り等ある場合は随時修正・更新されます。

※個人による個人のための備忘録です。